CASE ヴィンテージ家具のある生活を、“買わずに”味わう選択肢。/中古家具リユース・リスタイル
導入企業情報
会社名：リスタイル（株式会社Loop）
事業内容：中古商品の買取・販売/インターネットでの通信販売/家具の修理
創業：2004年6月
リスタイルレンタル公式サイト：https://www.restyle-net.com/collections/rental
導入の背景・目的
- 中古販売は、仕入れも販売も時期やタイミングによって振り幅が大きく不安定なため売上を安定化させたい
- ヴィンテージならではの、時間の経過と共に価値が上がっていく商品性を上手く活用したい
導入の決め手
- ツールの提供だけでなく周辺業務も含めて担当者が直接相談に乗ってくれた
今後の展望
- “所有しないライフスタイル”を好む人にこだわりのある家具を楽しんでもらいたい
- 新品の家具を買う習慣からヴィンテージ家具をレンタルで楽しむ世界観を広げていきたい
「モノと空間とサービスで人々の心をワクワクさせる。」を企業理念に本当に良いと思ったヴィンテージ家具だけを取り扱うリスタイル。昨今ライフスタイルの多様化により、所有せずにヴィンテージ家具を楽しんでもらいたいという気持ちから、「marvle」で、レンタルのサブスクリプションサービスをスタートしました。今回は代表の四方幸作さんにお話を伺いました。
実際に見て本当に良いと思ったヴィンテージ家具をセレクト
ー貴社の事業についてご紹介ください。
私たち株式会社Loop（屋号リスタイル）は今年で創業20年になります。中古家具の販売と買い取りをメイン事業としてやっております。
簡単に言うと、家具専門のリユースのお店です。中でも私たち自身でセレクトしたウィンテージ家具、デザイナーズ家具といったアンティークのものを取り扱っています。
年代やジャンルにこだわらず、自分たちで良いと思った家具を全国から買い取って仕入れをしています。私たちは、リユースというマーケットの中で家具に特化しているため専門性が高く、そこが強みとなっています。
また、インテリア業界が今かなり斜陽産業となってきていると感じていて、多くの中小規模の家具屋が閉業していく中で、新品で買うより中古で安く良い家具を買うという価値観をもっともっと広めていきたいなという気持ちもあって、家具に特化しています。
ー商品・サービスの強みや特長を詳しく教えてください。
日本のビンテージ家具屋さんは海外から輸入してることが一般的に多いですが、弊社は国内リユース品に力を入れています。
特長としては、自分たちが良いと思うものをセレクトしていることですね。商品をご覧いただくと分かってもらえると思うのですが、一つ一つの商品が自分たちで選んだ一点ものなので、テイストやジャンル、年代も様々なものが陳列されて、それだけで楽しんでもらえると思います。自分だけの一点物に出会うワクワク感を店舗でもネットショップでも大切にしています。
あとは、中古ならではの課題ですが、特にネットショップの場合は購入される前にお客様が不安を抱かれることが多いと思います。その不安をどうやって払拭し、安心・納得して買っていただけるかという部分も重要視しています。
ー四方さんはYouTubeも積極的に配信されていますよね？
はい。商品ページにリンクさせているのですが、商品を写真だけでなく動画でも見ていただき色んな角度から検討して購入に至ってもらいたいというのももちろんですし、実際に商品の買い付けをしてる代表（私）が顔を出すことも、お客様の信頼に繋がる大事な部分かなと思っています。
サブスク機能を提供するだけでなく周辺業務も含めて担当者が直接相談に乗ってくれた
ーmarvle導入された背景を教えてください。
以前からレンタルサブスクのビジネスモデルをやっていきたいと考えていました。やはり売り切りのビジネスだと、特に中古ビジネスは仕入れも含めて水物だなと感じる部分が大きく、時期やタイミングによって売り上げの振り幅も大きいと思っています。
そういった中で、中古販売と並行してレンタルのサブスクで売り上げをある程度確保していくことでビジネス的にも安定するのではないかと思いました。
また、ヴィンテージ家具は一般的にリペア（修理）しながら長く使って楽しむものとされているので、売り切りで販売せずにサブスクで色んなお客様に楽しんでもらう方がその都度リペアにコストがかかっても採算が取れると感じました。
ーmarvle以外のサービスも検討されましたか？
はい。大手ECプラットフォーム等を検討しました。ただ、プラットフォームとしてサブスクの機能だけが実装できるものだったのでなかなか導入に至りませんでした。サブスクの場合、輸送費の問題であったりバックヤード業務も多岐に渡るため機能さえ実装できれば良いというわけにもいきませんでした。
ー最終的にmarvleを導入された決め手は何でしたか？
一番は、他のプラットフォームと異なりちゃんと担当者さんがついて親身に顔を合わせながら進められたというところが1番大きかったです。色々と親身に相談に乗っていただいたり、弊社特有のやりにくい部分だったり、要望を色々と聞いていただいたりする中で信頼できそうだなと感じました。
細かい送料などのコスト面も一つ一つ相談しながら対応していただけたのもありがたかったです。
ー導入されてからまだ時間は経過していないですが、実際に導入してみた感じはどうですか？
そうですね。まだまだこれから色々やっていかないといけない部分はありますが、サブスクの一つの課題でもある送料面は悩ましいなと思っています。今後も担当者さんと相談しながら良い方向に持っていけると良いなと思っています。
あと、本人確認が結構手間で。スタッフが架電による本人確認を実施していますが、そこがもう少しスムーズにならないかなと思っています。商品を売り切るわけでなく貸出になるので、本人確認のフローは手を抜けない部分ですが、一方でここに一定のリソースを割かなければならない大変さもあります。
>>marvleでは、現在eKYCを導入しオンラインで本人確認が完了できるようになりました！詳細はこちら
ー実際に今marvleのレンタルサブスク機能を使って出品されている商品の特長を教えてください。
ヴィンテージのデザイナーズ家具をメインで出品しています。ヴィンテージものは傷があっても使い続けられるし時間の経過と共に価値が上がっていくので、比較的レンタルに出しやすいというのもありますし、メンテナンスコストをかけても採算が合うなと考えています。まだ始めたばかりのプロジェクトになるので、そういった比較的ハードルの低い商品を出品しています。
とはいえ、どれも多く流通しているものではないのでレンタルサブスクで体験できるおすすめの家具たちです。
おすすめは、ジョージ・ナカシマというデザイナーの椅子ですね。今特に人気があるデザイナーズ家具で、海外の大きなオークションとかでもかなりの高値で取引されているような椅子ですが、それを月額25,800円で体験することができます。
今このデザイナーの家具は、新品だと桜製作所というところが作っていますが、それもやはりなかなか手に入らない代物です。値段がここ数年かなり跳ね上がっているので、1年くらい使えば、ヴィンテージ家具としては20万円ぐらいの価値になるんじゃないでしょうか。
ただ、私としては色々変えてほしいんですよね。本来はずっと使い続けるっていうよりかは気分で変えるというか。洋服じゃないですけど。ビンテージ家具気になってるけど、ちょっとハードル高いなって思ってる人にもレンタルは最初の一歩としてとてもいい気がします。
所有しないライフスタイルにこだわりの一点物を
ー今後レンタルサブスクに期待することがあれば教えてください。
今後、考えているのは1個1個の商品を借りてもらうだけでなく、月額いくらで自由に選び放題・借り放題のような感じでもっと気軽にヴィンテージ家具を楽しんでもらう仕組みを作っていけると良いなと思っています。
ーヴィンテージ家具のレンタルサービスを通してどんなことを実現したいですか？
そうですね、今一人一人の生活者のライフスタイルもすごく多様化していると思います。今後もどういう変化が訪れるか楽しみですが、私としては“所有しないライフスタイル”を選ぶ人たちに向けて、ヴィンテージ家具を楽しんでもらいたいと思っています。
所有せずに、でも良い家具を楽しみたい、そういう身軽さとこだわりを両立するような世界観を実現できると良いなと思います。
ーこのレンタルサブスクの機能はどういった方におすすめできそうですか？
似たような例であれば、ヴィンテージの古着屋さんとかですかね。希少価値の高い洋服のレンタルっていうのは需要はありそうですよね。洋服のレンタルって、一般的なブランドの服ばっかりじゃないですか。1点物のヴィンテージを所有せずにレンタルで楽しみたいっていう人は結構いるんじゃないかなと思います。
ー最後に今年20周年の節目でもあると思います。この事業への思いや今後の展望を教えてください。
この夏、大阪に出店予定があります。販売・買取りの拠点として運営していく予定です。これまで本拠地である名古屋で愛知県を中心とした商流でしたが、大阪に出店することでより多くのお客様にヴィンテージ家具を楽しんでいただきたいです。また、関東にも出店したいなと思っています。あとは、やはりサブスクの売り上げを増やしていきたいですね。
今後はレンタルサブスクを通してヴィンテージ家具をより多くのお客様に楽しんでもらうための仕組みをもっと考えていきたいなと思っています。
特に、これまで家具を新品でしか買ったことないような人たちに、ヴィンテージの良い家具をお得に楽しんでほしいなと思っています。